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OIP(Open Innovation Place)を考える

TuanからTactical Urbanismまで
先日はオカムラ製作所のOpen Innovation Biotope “Sea” でのイベントSea Day 01にオカムラ製作所・庵原さまと一緒にmeetupの話題提供者として参加してきました。
テーマは「オープンイノベーションの場づくり」ということで、Open Innovation Place(OIP)を構成するのはファシリティだけではなくどういった要素がありうるのか?ということを中心にトークしました。何かを実践しましたというよりはそこから何が見えるかという割りと抽象度の高いセッションとなりました。
OIPには「作法」「内発的動機」「オンライン/オフライン」「組織内風土」などさまざまな要素が考えられます。特に参加者、組織、風土、オンライン/オフラインなどそのレイヤー構造を丁寧に解きほぐしつつ、尖った実践を車の両輪として進めていくことが大事になります。
こうした話の背景として、1970年代のY. F. トゥアンが指摘するようにSpaceは経験(experience)が重なることでPlaceになる、というのは結構示唆的で、OIP、また近年のコワーキングスペースなどでも言えますね。つまり、「作って終わり」ではなくそれ以降、どのように維持していくのか、刺激(意味)を与え続けるかをもっと考えてもいいということです。
また庵原さんが紹介してくれた近年のTactical Urbanismの話も非常に示唆的でした。都市、ストリートの意味を問いかける・作り変えるムーブメントはトゥアンの指摘の実験的実践とも言えるのかなと思ったりしました。
Tactical Urbanismの書籍はこちら
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TTSO8UW/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
Facebookでも活動が見られます。
https://www.facebook.com/TacticalUrbanism/
2015年末に渋谷でも話題になりましたね。
「家具を持ち歩く謎の4人組が青山通りに出現「何してるの?」と聞いてみた」
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2015-12-10/boijeotrenauld-tokyo/
これらは都市やストリートをOIPとして構築する実践とも言えるのではないでしょうか。StageやPerformanceといったワークショップで話されているような要素とも関連が深そうな予感がしていて、春休みに勉強しようと思います。
そしてオンラインを前提としたオフライン(セカンドオフライン)とも接点がありそうです。
ひょんなことからご一緒するようになった“Sea”ですが、こうした実践を企む(出航する)港であり、実践をシェアし、振り返る(帰港)場になるようにできればと思います。