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テレワークを「教育の情報化」と重ねて考えた

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昨日はテレワークについての勉強会に参加してきました。My Desk and Teamというサイトも運営しているやつづかえりさんからテレワークと働き方の未来というテーマでお話を頂きました。
テレワークという働き方が個人にとって生産性やWLBなどのメリットがあるのに加えて、企業にとってはコスト削減や人材獲得、国・地域にとっては労働人口確保、新産業・移住などによる地域活性化にもメリットがあるという指摘でした。
こうした新しい働き方は80年代からサテライトオフィス、オフィス・オートメーションなどICTの発展とともに期待を持って探られてきました。Tele workの「tele(離れた)」、Romote workの「remote(離れた)」、Satellite Officeの「Satellite(衛星の)」などそこには中心(center)となるものが想定されています。これらはメディア・ICTに内包されている「時空間の超越」を仕事・オフィスに応用したということかなと。
実はこれって教育の情報化やe-learning、通信教育とほぼ同じ流れですね。このあたりは博士論文で議論したところですが、本当に似ているなぁと思いました。そういった意味で、テレワークもオルナタティブか補完か、ということが問題化されていくと思います。つまり、新しい仕事・働き方なのか、既存の仕事・働き方をより効率的にしていくということなのか。そして、それが手段であったのにいつの間にか目的化したり、既存のパラダイムに回収された活用法になりがちなのも…
自分自身は、研究のフィールドを学校教育そのものから、学校外やPBL、キャリアなど学習へ、空間的にも学校からワークプレイスへ移しています。それは学校教育のパラダイムよりもワークプレイスの方が柔軟性があり、既存のパラダイムを疑い、チャレンジしようという余地が多いと思ったからでした。(もちろん、学校教育と情報化に関して頑張っている研究者、現場の方々が多くいらっしゃることも承知していますし、素晴らしいと思います。)
そういった意味では、テレワークもポジティブに捉えてワークプレイス・スタイルの可能性を探っていきたいと思います。