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企業の部門間コミュニケーションを促すワークショップ

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先日は某企業で社員向けのワークショップのファシリテーターをしてきました。普段はお互いが全く合うことのない部門、工場の方から社外取締役、あるいは韓国やマレーシアからも社員が来られるということでグループ内のそれぞれの部門が互いに理解・コミュニケーションを促進することが目的でした。
ワークショップの構造としては、それぞれ業務の写真を持ち寄り、美術館の「作品」として紹介したり、タイトルをつけたりしながらそれぞれがコミュニケーションを取るというものでした。
ワークショップ自体は参加者の英語力の高さ、活発さもあり非常に盛り上がり、目的もおおむね達成できたかと思います。こうしてワークショップを振り返った時にいつも思うのは、始まった時点で感覚的にはすでに80%終わっているなぁということです。プレ開催やそれを受けての修正などを担当者と一緒にあーでもないこうでもないとやり取りしている時間のほうが圧倒的に長いですね。
もちろん当日の20%は重要でないというわけではなく、参加者の様子や時間などを見ながら適宜、進行を即興で調整していく必要があります。綿密に動きを予想しながらプログラムを組むのですが、やはり予想外のことが起こったり、当日様子を見てこうしたほうがいいなぁというところはどんどん変更していきます。こうした即興的な部分の感覚は、場数を踏んで慣れてくることと、常に新鮮に向かい合うためにUnlearnすることとのバランスを常に取ることが重要なのかなと思います。
ワークショップとは少し話が逸れますが、今回興味を持ったのは参加者の皆さんが持ってきた「スペシャルアイテム」でした。
ワークショップの仕掛けで、参加者に自己紹介の際にそれぞれ業務に欠かせない「スペシャルアイテム」を持ってきてもらいました。興味深かったのは、9名中、2,3人の方がiPhoneを、2,3人の方が紙のマニュアル・筆箱を紹介したことです。もちろん「持って来ることができるもの」という縛りがあったものの、モバイル文化、紙文化が混在する現在のワークスタイルを象徴しているなぁと妙に納得しました。